もう始まってる。「まだ大丈夫」が一番危ない
3月20日、標茶町の道道でドライバーが体長約1メートルのヒグマを目撃。前日19日には弟子屈町・川湯中学校のグラウンドに幅約14センチの足跡が残されていた。
「春になってからでしょ」
その油断が命取りになる。北海道のヒグマはすでに動き始めている。2026年の春は、例年以上に警戒が必要な年だ。
危険な時期はいつ?冬眠明けのリアル
ヒグマの冬眠明けは3月下旬〜4月上旬が目安だが、雪解けの早い年や暖冬時には3月中旬から動き出す個体もいる。今年はすでにその動きが出ている。
空腹のまま冬眠から目覚めた熊が人里に下りてくるのは、山に食べ物がないから。2025年秋はドングリが凶作だったため、2026年春は山の食物が例年より少ない見通しで、専門家は「春先から秋まで出没が相次ぐ」と予測している。
実際に数字で見ると、2025年の道内通報件数は5,000件超で過去最多、捕獲数も10ヶ月で2,013頭と記録を塗り替えた。この流れは2026年も続く可能性が高い。
これを受けて札幌市は3月11日から清田区・白旗山で「春期管理捕獲」をスタート。道内78団体が2月〜5月にかけて冬眠明け個体の駆除を進めている。
「熊出没マップ」の使い方
山菜採りや知床観光の前に、必ずこの2サイトを確認してほしい。
クママップ(kumamap.com) は全国のクマ出没情報をリアルタイムでマッピングしており、北海道だけで12,478件のデータが蓄積済み。弟子屈・厚岸・鶴居など道東エリアの直近情報も確認できる。
ひぐまっぷ(higumap.info) は北海道内の自治体情報をもとに整理されており、行政側の公式データに近い形で参照できる。
どちらも無料で使えるので、出発前の確認をルーティンにするだけで、リスクは大きく下げられる。
今すぐできる熊対策3つ
① 熊鈴は必須・無音エリアを作らない 山道・林道・草むらの近くを歩くときは必ず熊鈴を携帯する。熊は基本的に人間を避けようとするが、気づかないから遭遇する。音で存在を知らせることが最大の予防策だ。
② 熊スプレーを手の届く場所に 熊鈴でも防げない至近距離での遭遇時、熊スプレーが命綱になる。ザックの奥ではなく、腰やベルトにすぐ取り出せる状態で携帯するのが基本だ。
③ 食べ物のニオイを山に残さない 山菜採りのゴミ、食べ残し、魚のニオイは熊を引き寄せる最大の原因。ゴミは密閉して持ち帰る習慣を徹底したい。
まとめ
2026年春の北海道、ヒグマはもう動いている。ドングリ凶作の影響で例年より早く、そして多く人里に下りてくる可能性がある。
出かける前にマップで確認、山に入るときは鈴とスプレー
この二つを習慣にするだけで、リスクは全然違う。
北海道を走り回るかめきちも、現場移動のたびに確認している。「自分は大丈夫」が一番危ない。

