そもそも何が起きた?
2026年3月19日、クックパッドが新機能「レシピスクラップ」をリリースしました。
仕組みはシンプル。
InstagramやX、ブログなど外部サイトのレシピURLをアプリに貼るだけで、AIが材料・分量・手順を自動で読み取り、クックパッドアプリ内に保存してくれます。
一見めちゃくちゃ便利。でも、ここが火種になりました。
なぜ炎上した?3つのポイント
① 他人のレシピで課金する構造
無料会員は週5件まで。
無制限に使うには月額550円のプレミアム会員になる必要があります。
つまり、料理家が作ったコンテンツでクックパッドが課金している構図です。
② 料理家のアクセスが奪われる
ユーザーがアプリ内でレシピを見られるなら、元のInstagramやブログには行かなくなる。
料理家にとっては広告収入・企業案件の導線が断たれる死活問題。
③ 「個人の記録」で済む話じゃない
クックパッドは「あくまで個人メモ」と説明。
でもAIで自動整理して課金まで絡んでくると、単なるブックマークとは話が違います。
リュウジ、ブチギレ
3月21日、料理研究家・リュウジ氏がXで猛批判。
「クックパッドの新機能酷すぎる。こっちは必死で自己アカウントで頑張ってんすけど、あまりにもレシピ製作者にリスペクトがない」
このポストはインプレッション1,000万超を記録。
リュウジ氏は実際に自分のレシピを取り込んでみて、「作り方も全部取り込まれた。
こんなんされたら元記事みないでクックパッドだけ観るようになる」と具体的に問題点を示しました。
これをきっかけに、複数の人気料理家が次々と同調。
「倫理観がぶっ壊れている」
「死活問題だ」
と批判が一気に広がりました。
ホリエモン参戦→逆炎上
翌3月22日、堀江貴文氏がXでリュウジ氏を名指し批判。
「著作権のないレシピをコピペされるのを嫌がるとかマジで小物すぎん?」
ところが、この投稿に対してネットの反応は堀江氏側に厳しいものでした。
「自分は人の悪口言うくせに、誹謗中傷されたら訴える人のほうが小物では」
「インプ稼ぎに見える」
と反論が殺到し、過去の発言まで掘り返される逆炎上に。
ちなみに2人は1ヶ月前にYouTubeで仲良くコラボしたばかり。
「まさかの決裂」としてメディアも大きく報じました。
リュウジ氏は堀江氏に対して一切反論せず沈黙。
この”スルー力”がかえって大物感を際立たせています。
レシピに著作権はあるの?
ここが論点の核心です。
結論:レシピの材料・分量・手順は「アイデア」なので、原則として著作権の対象外。
堀江氏の「著作権はない」という主張は、法律的には間違いではありません。
ただし——
レシピを解説する文章の表現・写真・動画には著作権があります。
弁護士の見解でも「独自の表現で編集されたものは保護対象」とされています。
さらに専門家は「合法だからといって、考案者への利益還元を無視していいわけではない」と指摘。
今回の問題は「違法 vs 合法」ではなく「リスペクトがあるかないか」という話なんです。
クックパッドの対応は?
3月22日、クックパッドが公式声明を発表。要点はこうです。
- 「個人の記録」が目的
- レシピの公開・再配布はしない
- 元投稿へのリンクは必ず掲載
- 仕様を含めた見直しを進める
ただしサービスの停止は明言せず。
この「止めないけど見直す」という曖昧な姿勢が、料理家たちの怒りをさらに加速させています。
今後のポイントは、発信者が拒否(オプトアウト)できる仕組みが導入されるかどうかです。
これはレシピだけの話じゃない
AIが外部コンテンツを読み取って、自社アプリ内に”便利に”再構成する。
この構造は料理に限らず、文章・レビュー・動画・ノウハウなどあらゆるジャンルで起こりうる問題です。
「便利さ」と「作り手へのリスペクト」のバランスをどう取るか。
クックパッドの騒動は、AI時代のコンテンツビジネスにおける最初の大きな衝突事例として記録されるでしょう。
料理家を応援するなら「本」が一番
今回の騒動で改めて感じるのは、レシピ1つにどれだけの情熱が込められているかということ。
「応援したい」と思ったら、レシピ本を手に取るのが一番ストレート。ページをめくりながら作る料理は、スマホスクロールとは違う楽しさがあります。
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