「資金繰りが厳しいが、個人事業主としてビジネスローンを組めるのか?」「フリーターでも借りられるのか?」 この疑問に対する答えは明確です。金融機関は働き方の名称ではなく、「確定申告の種類」で審査の可否を判断します。
本記事では、AI審査やスコアリング審査が主流となる中、ビジネスローンの審査に通過するための条件と、個人事業主・フリーターの決定的な違いを解説します。
1. 結論:ビジネスローンを組めるのは「事業所得」がある人だけ
まず結論から言うと、ビジネスローン(事業用融資)の審査対象になるのは「個人事業主(自営業)」のみです。 「フリーター(アルバイト・パート)」は対象外となり、個人向けのカードローンを利用することになります。
審査上の「個人事業主」と「フリーター」の定義
AIや銀行の審査システムは、以下の基準であなたを分類します。
| 項目 | 個人事業主(自営業) | フリーター(パート・バイト) |
|---|---|---|
| 主な収入 | 事業所得(売上) | 給与所得(給料) |
| 税金の申告 | 確定申告(青色・白色) | 年末調整(会社が行う) |
| 必要書類 | 確定申告書B、青色申告決算書 | 給与明細、源泉徴収票 |
| 融資可否 | ビジネスローン可 | 不可(カードローンのみ) |
たとえ「フリーランス」と名乗っていても、開業届を出さず、給与所得として働いている場合は「ビジネスローン」の審査には通りません。
2. なぜ個人事業主はビジネスローンが有利なのか
個人事業主がビジネスローンを利用すべき理由は、法律上のメリットがあるからです。
- 総量規制の「例外」適用 通常の貸金業法では「年収の3分の1」までしか借りられませんが、ビジネスローンは「事業性資金」として認められるため、年収の3分の1を超えた借入が可能です。
- 赤字でも審査の可能性がある 銀行融資は決算書の黒字が必須ですが、ノンバンク系のビジネスローンは「現在の事業状況」や「将来性」を独自に評価するため、確定申告が赤字でも融資を受けられるケースがあります。
3. 審査落ちする5つの共通点(NG行動)

AI審査や担当者のチェックで「否決」される主な原因は以下の通りです。
- 税金の未納・滞納
- 所得税、住民税、個人事業税の未納がある場合、審査通過は絶望的です。
- 他社借入件数が多い
- すでに3社以上から借り入れている場合、「多重債務」と判断されやすくなります。
- 信用情報の事故(ブラック)
- 過去5年〜10年以内に債務整理や長期延滞がある場合。
- 創業直後で実績がない
- 多くの金融機関は「業歴1年以上」または「確定申告書1期分」を必須条件としています。
- 申告内容の不整合
- 売上の水増しや、事業実態と異なる申告は、提出書類(確定申告書)との照らし合わせですぐに発覚します。
4. 【目的別】おすすめのビジネスローン借入先
どこに申し込むべきか迷った際は、以下の分類を参考にしてください。
① スピード重視なら「ノンバンク」
- 特徴: 最短即日で融資可能。審査が柔軟(赤字でも相談可)。
- デメリット: 金利がやや高め(年率10%〜18%程度)。
- 向いている人: 今日明日に資金が必要な人、銀行審査に落ちた人。
② 低金利・WEB完結なら「ネット銀行」
- 特徴: 来店不要でスマホ完結。金利は中程度。
- デメリット: ノンバンクより審査は厳しめ。
- 向いている人: ある程度の売上規模があり、手数料を抑えたい人。
③ 相談重視なら「地方銀行・信用金庫」
- 特徴: 担当者と対面で相談できる。地域密着。
- デメリット: 審査結果が出るまで2週間〜1ヶ月かかる。
- 向いている人: 地元で長く商売をしており、メインバンクを作りたい人。
まとめ
ビジネスローンの審査において最も重要なのは、「事業の実態」と「納税の証明」です。
フリーターとして給与所得のみの方は、無理にビジネスローンを探さず、目的に合った「カードローン」を選択しましょう。個人事業主の方は、まずは手元の「確定申告書」を確認し、未納の税金がない状態にしてから申し込むことが、審査通過への最短ルートです。
