2026年2月17日|ミラノ・コルティナ冬季五輪
Gold Medal — 何が起きたのか
2026年2月16日、ミラノ・アイススケートアリーナ。
フィギュアスケート・ペアフリーで 三浦璃来(24)・木原龍一(33)が フリー158.13点(世界歴代最高)を叩き出し、 合計231.24点で大逆転の金メダルを獲得。
日本ペア史上初のオリンピックメダルが、
いきなり”金“だった。
SP5位 — 前日の絶望
前日のショートプログラム。 得意のリフトで木原が痛恨のミス。
スコアは73.11点で5位に沈んだ。
リンク上でうなだれる木原。
首位ドイツ・ハーゼ/ボロディン組との差は 約7点。
「昨日終わった時点で、全部終わっちゃったなと思っていた」 — 木原龍一
逆転の夜 — 三浦が見せた”お姉さんの力”
SP後、木原はずっと泣いていた。
いつもペアを引っ張るのは木原。
でもこの夜だけは、立場が逆転した。
「龍一君がずっと泣いているんですよ。 だから今回は私がお姉さんでした」 — 三浦璃来
三浦は木原を励まし続け、 翌日のフリーに向けて気持ちを立て直した。
158.13 — World Record
フリー当日。演技順12番目で登場した”りくりゅう”。
冒頭: トリプルツイストリフトを完璧に決める
序盤: 3回転トーループからの3連続ジャンプも成功
中盤: 前日ミスしたリフトを、今度は力強く安定させる。 審判から最高評価
後半: スロー3ループ、デススパイラル、 コレオシークエンスまでノーミス
最後のポーズを決めた瞬間—— 木原はリンクにうずくまり、涙を流した。 三浦が駆け寄り、強く抱きしめた。
スコア:158.13点。 ペア・フリースケーティング世界歴代最高記録。
合計231.24点でトップに立った。
金メダル確定の瞬間
最終滑走のドイツ・ハーゼ/ボロディン組。
前半のジャンプでミスが出て、 合計219.09点。
りくりゅうの金メダルが確定した。
三浦はしばらく放心状態。
木原はガッツポーズで咆哮。
コーチも涙。
客席の坂本花織も目を潤ませた。
最終順位
| 順位 | ペア | 国 | 合計点 |
|---|---|---|---|
| 金 | 三浦璃来・木原龍一 | 日本 | 231.24 |
| 銀 | メテルキナ・ベルラワ | ジョージア | 221.75 |
| 銅 | ハーゼ・ボロディン | ドイツ | 219.09 |
The Story — “りくりゅう”が生まれるまで
この金メダルの物語は、 7年前のある”出会い”から始まった。
2019年 — 引退寸前だった男
木原龍一は2014年ソチ五輪、2018年平昌五輪に 別のパートナーと出場したが、 2大会ともフリーに進めず。
2019年、前パートナーとペア解消。 右肩の負傷と脳震盪のリハビリを抱え、 地元・愛知のリンクで貸し靴係のアルバイトをしていた。
「シングルに戻って終わろうかな…」
木原の気持ちは、引退に向かっていた。
2019年7月 — “雷が落ちた日”
同じ頃、三浦璃来も前のパートナーと解散したばかり。
日本スケート連盟のトライアウトで、 2人は初めて一緒に滑った。
ツイストリフトを試みた瞬間——
「雷が落ちた。今までとは別次元の感覚だった」 — 木原龍一
三浦の度胸、木原の技術。
相性は、抜群だった。
2019年8月、”りくりゅう”ペア正式結成。
2022年 — 北京五輪で日本ペア初入賞
結成からわずか2年半で迎えた北京五輪。
個人戦7位入賞(日本ペア史上初) 団体戦で銀メダルに貢献
世界に”りくりゅう”の名前が刻まれた。
2023年 — 世界選手権初優勝
さいたまスーパーアリーナで開催された 世界選手権で初優勝。
日本ペア史上初の世界チャンピオンに。
2024年 — 木原の腰椎分離症
シーズン途中、木原が腰椎分離症を発症。
長期離脱を余儀なくされた。
ミラノ五輪に間に合うのか
ファンの間に不安が広がった。
2025年 — 復活、そして2度目の世界王者
木原が復帰。
世界選手権で2年ぶり2度目の優勝を果たし、 ミラノ五輪の金メダル最有力候補に。
GPファイナルも制覇し、万全の状態で ミラノに乗り込んだ。
2026年2月 — ミラノの奇跡
団体戦ではペア1位で日本の銀メダルに貢献。
そして個人戦
SPでの絶望から、フリーでの世界最高得点。
7年間の全てが、231.24点に詰まっていた。
2人の言葉 — After the Gold
「諦めないことが、本当に良かった」 — 三浦璃来
「璃来が声をかけてくれなかったら、 2019年に引退していた。 あの出会いがなければ、 オリンピックに出ることさえできなかった」 — 木原龍一
「龍一君に巡り会えたのは奇跡。 すべての瞬間、すべての人々に感謝しています」 — 三浦璃来
“りくりゅう” Timeline
| 年 | できごと |
|---|---|
| 2019年7月 | トライアウトで初共演。「雷が落ちた」 |
| 2019年8月 | ペア正式結成 |
| 2022年2月 | 北京五輪 個人7位入賞・団体銀メダル |
| 2023年3月 | 世界選手権 初優勝 |
| 2024年 | 木原が腰椎分離症で長期離脱 |
| 2025年3月 | 世界選手権 2度目の優勝 |
| 2025-26季 | GPファイナル優勝 |
| 2026年2月8日 | ミラノ五輪 団体ペア1位(日本は銀) |
| 2026年2月16日 | ミラノ五輪 個人金メダル(FS世界最高158.13) |
まとめ
引退寸前だった男と、新しいパートナーを探していた女の子。
「雷が落ちた」
あの日から7年。
SP5位の絶望から、世界最高得点での逆転金メダル。
三浦璃来・木原龍一
“りくりゅう”は、 日本フィギュアスケートの歴史を、永遠に変えた。
※本記事は2026年2月17日時点の各社報道(BBC、読売新聞、サンスポ、Olympics.com、Forbes、ESPN、Esquire Japan等)に基づいています。


