🔥 これが問題の発言だ
2026年2月23日、立憲民主党の辻元清美参院議員(65)がBS-TBS「報道1930」に出演し、2026年度予算案の審議時間をめぐって持論を展開した。
自民党側から「野党が予算と直接関係のないスキャンダル追及に時間を使うから審議が長引く」という声が上がるなか、辻元氏はこう言い切った。
「スキャンダルを起こす方が悪いんちゃいますか」 (2026年2月23日 BS-TBS「報道1930」)
発言の文脈としては「政治とカネの問題や統一教会問題は政治に密接に関わるものであり、予算委でしっかり議論すべきだ」という主張だ。一方で「週刊誌ネタみたいなのは予算委でやるべきではない」とも付け加えている。
💥 なぜ炎上したのか
この発言が一気にSNSで拡散し、批判が殺到した。理由はシンプルだ。
辻元清美氏は、国から公設秘書の給与計約1,874万円を詐取したとして2004年に有罪判決(懲役2年・執行猶予5年)を受けた実績がある人物だからだ。「スキャンダルを起こした側が」「スキャンダルを起こす方が悪い」と公言した構図が「ブーメラン発言」として猛烈な批判を浴びた。
📋 秘書給与詐取事件の全貌
■ 発覚のきっかけ
2002年3月20日発売の「週刊新潮」が報道したことで発覚。辻元氏が勤務実態のない人物2名を自身の政策担当秘書として登録し、国から支払われた給与を詐取していた疑惑が浮上した。
■ 手口の詳細
1996年10月の衆院選で初当選した辻元氏は、資金不足を理由に政策秘書を採用できない状況にあった。土井たか子党首の元政策秘書・五島昌子氏の仲介で「名義貸し」が行われ、実際には別の議員の秘書として勤務していた人物2名が辻元氏の政策担当秘書として登録された。2名とも辻元氏の秘書としての勤務実態はなく、給与は辻元氏側に流れ続けた。詐取総額は約1,874万円(1996年〜1998年)。
■ 逮捕・起訴
2002年3月、疑惑が表面化すると辻元氏は「名義借りはない」と全面否定し、4月25日の衆院参考人招致でも秘書らと口裏を合わせて「勤務実態はあった」と答弁した。しかし2003年7月18日、警視庁捜査二課が辻元氏本人を含む4名を詐欺容疑で逮捕。**「国会での答弁から証拠隠滅の恐れがあった」**として東京地検特捜部が動いた。逮捕後は一転して犯行事実を全面的に認めた。
■ 判決
2004年2月12日、東京地方裁判所は懲役2年・執行猶予5年の有罪判決を言い渡した。検察・被告ともに控訴せず、同年2月26日に判決確定。執行猶予期間は2009年2月27日に満了している。
判決文にはこう記されている。
「国民の負託ないし信頼に真っ向から背く背信行為であって悪質というほかない。(中略)辻元が虚偽内容の弁解を強弁するという国会議員としてあるまじき無責任な対応をしたため、国民に強い政治不信を招いた」 (2004年2月12日 東京地裁判決文より)
なお辻元氏は事件の釈明の際、「(秘書給与流用は)一種のワークシェア」と発言。この言葉も当時から強い批判を集めた。
📊 事件の経緯タイムライン
| 年月 | 出来事 |
|---|---|
| 1996年11月〜1998年12月 | 勤務実態のない秘書2名の給与約1,874万円を詐取 |
| 2002年3月20日 | 「週刊新潮」が疑惑を報道。辻元氏は名義借りを否定 |
| 2002年3月26日 | 議員辞職。記者会見でも名義借りを否定 |
| 2002年4月25日 | 衆院参考人招致。口裏合わせの上「勤務実態あり」と答弁 |
| 2003年7月18日 | 警視庁に詐欺容疑で逮捕。その後犯行を全面自認 |
| 2003年11月20日 | 東京地裁で初公判 |
| 2004年2月12日 | 懲役2年・執行猶予5年の有罪判決確定 |
| 2009年2月27日 | 執行猶予期間満了 |
| 2026年2月23日 | 「スキャンダルを起こす方が悪い」発言で炎上 |
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✍️ まとめ
今回の炎上は、発言内容そのものより「誰が言ったか」が問われたケースだ。自ら有罪判決を受けたスキャンダルの当事者が「スキャンダルを起こす方が悪い」と言い切る構図は、政治への信頼という観点から多くの有権者に違和感を与えた。
政治とカネの問題は党派を超えた課題だ。「過去があるからこそ厳しく言える」と見るか、「説得力がない」と見るか
評価は読者それぞれに委ねたい。
発言内容はスポニチ・Yahoo!ニュース掲載記事(2026年2月23日)をもとに確認済み。事件の詳細はWikipedia・朝日新聞・日刊スポーツ・東京地裁判決文をもとにしています。判決内容はすべて確定事実です。 ※本記事内のリンクにはアフィリエイトリンクが含まれます。

