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WBC準々決勝敗退で伊藤大海に誹謗中傷集中——「死ね」「消えろ」の暴言に選手会が法的措置を宣言。それでも「胸張って帰ってこい」の声が上回った

スポーツ 情報

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史上初のベスト8敗退

何が起きたのか

2026年WBC準々決勝(現地3月14日・米マイアミ)、侍ジャパンはベネズエラに5-8で逆転負けを喫した。6大会目にして史上初のベスト8敗退という、誰も想像していなかった結末だった。

試合の流れはこうだ。先発・山本由伸が4回まで快投し、打線も序盤にリードを奪う展開。しかし6回、4番手で登板した伊藤大海投手(北海道日本ハムファイターズ)が無死一・三塁のピンチでアブレイユに逆転3ランを被弾。これが決勝点となり、大谷翔平・吉田正尚らの反撃も及ばず敗戦。試合後、選手たちは整列してグラウンドに一礼した。

その礼儀正しさをファンは見ていた

しかし一部は違う動きをしていた。

誹謗中傷の実態

「死ね」「家族まで」の暴言が殺到

試合終了直後からSNSで起きたことは、スポーツの敗北への失望を超えていた。

伊藤大海のインスタグラムコメント欄には「死ね」「使えねえ」「消えろ」「人として終わってる」「顔が気持ち悪い」といった投稿が殺到。一部はその家族にまで言及する内容だった。大会通算13打数0安打と不振だった近藤健介のSNSにも「戦犯」「引退しろ」の言葉が押し寄せ、本人が謝罪投稿した場所にさらに攻撃が重なった。

投稿の多くは匿名アカウントや捨て垢によるもので、試合直後の深夜から翌朝にかけてピークを迎えた。この問題は海外メディアにも「度を越えた悪口」「敗戦の張本人として非難されている」と報道され、日本のSNS文化への批判的な目が国際的に広がる事態となった。

選手会が動いた

3日間で声明2度の異例事態

日本プロ野球選手会は3月16日、公式Xで以下の声明を発表した。

「WBCの結果を受け、侍ジャパンの選手や監督・コーチ等に対する誹謗中傷を多数確認しています。これまでも選手を守る観点から、発信者情報開示や損害賠償請求、刑事告訴等の法的措置を多数行ってきました。今回の大会では、AIを活用したモニタリングにより投稿の確認・証拠保全を行っており、悪質な投稿については法的対応を含めて厳正な措置を講じます」

実はこれは3日間で2度目の声明という異例の対応だ。選手会はすでに大会前からAI誹謗中傷検出システム「Threat Matrix」をNPB・NPBエンタープライズと共同導入し、42言語でSNSを24時間監視していた。1次ラウンド終了時(3月14日)にも「一定数確認」と注意喚起していたが、準々決勝後に状況が急激に悪化したため、より強い「法的対応」という文言を加えた形だ。

証拠はAIが保全済みだ。言い逃れはできない。

選手たちの声

悔しさの中に誇りがあった

敗戦後、選手たちは言葉を残した。その言葉の重さを受け取ってほしい。

大谷翔平は「本当に悔しい。若い選手が多いので次のチャンスは必ずある。みんな一回りも二回りも大きくなってまた戻ってくると思います」と前を向いた。

近藤健介はインスタに書いた。「今大会は何もできず、申し訳ありませんでした。ただ、選手に対して心無い言葉が届いているとも聞いています。その言葉に叱咤があるのかどうかは、選手自身が一番分かります。叱咤激励を力に変えて、2026年シーズンも全力で頑張ります」と。

村上宗隆は言った。「良くも悪くも色んなことを言われながらやるのが僕らの責任」と。

菊池雄星は「侍で過ごした時間は財産」と静かに語った。

ファンの声

「胸張って帰ってこい」が誹謗中傷を上回った

SNSの空気は二極化していたが、数で言えば温かい声が圧倒的に多かった

侍ジャパン公式インスタの敗退後投稿には「お疲れ様でした」「感動をありがとう」「日本の誇り」「胸張って帰ってきてください」のコメントが殺到。伊藤大海のコメント欄には「大海にはファイターズファンがついてるよ」「次のWBCでやり返そう」「プレッシャーの中で戦う姿はかっこ良かった」という言葉が並んだ。

誹謗中傷する側に対しても「叩いてるやつ二度と野球見るな」「捨て垢なんて気にするな」「現役プロ自宅警備選手かよ」と批判の声が飛び交い、ネットが自浄する動きも起きていた。

かめきちの目線

調子が悪い選手を起用した監督も、全部背負って戦った選手も、これからも応援する

正直に言う。試合展開に歯がゆさはあった。起用法への疑問もある。でもそれは「なんであそこで伊藤を使ったんだ」という采配への議論であって、選手個人を人格否定する理由にはまったくならない

調子が悪い選手を起用した監督にも、それでも日の丸を背負って全力で投げた伊藤大海にも、13打数0安打でも最後まで立ち続けた近藤健介にも

それぞれの「戦い」があった。

失敗した経験は、必ず次の力になる。スポーツの醍醐味は、負けた選手が這い上がってくる姿を見ることでもある。

誹謗中傷は選手を弱くするだけだ。応援は選手を強くする。どちらを選ぶかは、見ている側の品格の問題だ。

伊藤大海、胸張って帰ってこい。次のマウンドで待ってる。

本記事は2026年3月16日時点の報道・SNS情報を元に構成。選手コメントは各報道・SNS投稿より引用。