2026年3月21日更新 / JASSO・北海道庁・朝日新聞・各公式サイトの最新データをもとに作成
奨学金の返済総額、2年制と4年制でいくら違う?
奨学金を借りるとき、返済総額まで計算した人はどれくらいいるだろう。
JASSO(日本学生支援機構)の第二種奨学金を月3万円で借りた場合を見てほしい。
▶ 2年制(専門・短大)卒業の場合 貸与総額 72万円 → 返還総額 約75.7万円(利率1%/9年返済)
▶ 4年制大学卒業の場合 貸与総額 144万円 → 返還総額 約154.3万円(利率1%/13年返済)
その差、約78万円。
「月3万円くらいなら大丈夫でしょ」
そう思った人ほど、この数字を胸に刻んでほしい。
在学期間がたった4年違うだけで、利息という”見えないコスト”がここまで膨らむ。
【比較表】月3万円の奨学金、2年制と4年制で78万円の差
月3万円の第二種奨学金(利率1%で試算)を借りた場合の返還総額を比べると、2年制と4年制で差は歴然だ。
| 在学期間 | 貸与総額 | 返還総額 | 返還期間 |
|---|---|---|---|
| 2年制(専門・短大) | 72万円 | 約75.7万円 | 約9年 |
| 4年制(大学) | 144万円 | 約154.3万円 | 約13年 |
| 差額 | 72万円 | 約78万円 | +4年 |
(出典:JASSO返還例/利率1%で試算)
月3万円でこの差なら、月8万円を4年間借りたら返還総額は425万超。完済は42歳。結婚・子育て・住宅ローンと被る時期に、毎月返済が続くリアルを想像できるだろうか。
月5万・月8万なら差額は220万円に。月額別の返済総額一覧
月3万円でこの差なら、月5万、月8万ならどうなるか。
| 月額 | 2年制 返還総額 | 4年制 返還総額 | 差額 |
|---|---|---|---|
| 3万円 | 約75.7万円 | 約154.3万円 | 約78万円 |
| 5万円 | 約128.0万円 | 約259.7万円 | 約132万円 |
| 8万円 | 約205.8万円 | 約425.7万円 | 約220万円 |
(出典:JASSO返還例/利率1%で試算)
月8万円を4年間借りた場合、返還総額は425万円超。
返済期間は20年。22歳で卒業したら、完済は42歳だ。
結婚、子育て、車、住宅ローン
人生の出費が重なる時期と、がっつり被る。
誤解しないでほしい。「大学に行くな」と言いたいわけじゃない。
問題は「数字を知らずに借りている」こと。
知っていれば、月額を下げる選択も、繰上げ返済の計画も立てられる。
北海道の奨学金返還支援制度|自治体の補助と企業代理返還171社
ここからが、北海道で学ぶ人に本当に伝えたい話。
北海道庁の公開データ(令和7年10月現在)によると、道内の数十の市町村が奨学金の返還支援制度を設けている。パターンは大きく2つ。
「返還支援型」
返済額の一部を自治体が補助してくれるタイプ。 札幌市・旭川市・函館市・釧路市・室蘭市・苫小牧市など、道内の主要都市が対応している。
「返還免除型」
一定の条件を満たせば、返済そのものが免除されるタイプ。 富良野市・斜里町・芽室町・標茶町・北竜町・木古内町など、地域定着を条件に設けられている。
特に注目したいのが、札幌市の「さっぽろ圏奨学金返還支援事業」。
市が認定した企業へ就職し、さっぽろ圏内に住むと、就職後2年目〜4年目に返還支援が受けられる。
そしてもうひとつ。企業による代理返還制度。
JASSOのデータでは、北海道内だけで171社以上がこの制度に登録済み。
つまり、会社があなたの奨学金を代わりに返してくれる仕組みが、すでに動いている。
知っているだけで、人生が変わる制度がこれだけある。
北海道の現場で聞いたリアルな声|2年で資格を取った若手の選択
俺は北海道を飛び回る電気工事の自営業者だ。
道内各地の現場で、若い職人や技術者と一緒に働く機会がある。
その中には、奨学金を抱えながら汗を流している人が少なくない。
「毎月1.5万の返済がじわじわ効いてくる」と漏らす20代。
「繰上げ返済?余裕があればやりたいけどね」と苦笑する30代。
一方で、こんな声もある。
「専門学校2年で資格取って、奨学金は5年で終わらせた。今は貯金に回せてる」
4年制大学が唯一の正解じゃない。
2年で手に職をつけて、現場経験を積みながら返済を終わらせる――そういう道だってある。
大事なのは、自分の人生に合った借り方を、数字で判断することだ。
奨学金を借りる前にやるべき3つのこと
① 自分の返済額を”見える化”する → JASSO返還シミュレーション で、借りる前に返す金額を確認。
② 北海道の返還支援制度をチェックする → 北海道庁・奨学金返還支援の取組一覧 で、自分の地域に制度があるか確認。
③ 就活で「代理返還」を聞く → 面接や説明会で「奨学金の代理返還制度はありますか?」と一言聞くだけ。その質問が、78万円を取り戻す最初の一歩になる。
FAQ
Q. 奨学金を月3万円借りたら返済総額はいくら? A. JASSO第二種(利率1%)の場合、2年制で約75.7万円、4年制で約154.3万円。差額は約78万円。
Q. 北海道に奨学金の返還支援制度はある? A. 札幌市の「さっぽろ圏奨学金返還支援事業」をはじめ、富良野市・斜里町・芽室町など数十の自治体が返還支援型または返還免除型の制度を設けている。
Q. 企業が奨学金を代わりに返してくれる制度とは? A. JASSOの「企業等の奨学金返還支援(代理返還)制度」。北海道内では171社以上が登録済み。就職先が対象企業なら、会社が奨学金を直接JASSOに返還してくれる。
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まとめ|78万円の差を知っているだけで人生の選択肢が変わる
奨学金は「未来への投資」だ。それは間違いない。
だけど投資には必ずコストがある。
4年の差で78万円。
この数字を知っているか、知らないか。それだけで20代の暮らしはまるで違ってくる。
北海道で学ぶあなたへ。
制度は味方だ。数字を武器にしろ。そして、自分の人生は自分でデザインしろ。
本記事のデータはJASSO(日本学生支援機構)および北海道庁の公開情報をもとに作成しています。利率や制度内容は変更される場合がありますので、最新情報は各公式サイトにてご確認ください。

