公開日:2026年3月21日 / 出典:北海道新聞・47NEWS
事件
函館中央署が特殊詐欺の「受け子」とみられる男2人を詐欺未遂容疑で逮捕。函館市民が警察と連携した「だまされたふり作戦」で現行犯逮捕に成功した。容疑者は福島県・宮城県在住で、道外から函館に乗り込んできたとみられる。
逮捕された2人のプロフィール
逮捕されたのは2人。ひとりは福島県相馬市坪田八幡西在住、自称会社員・只野大(ひろし)容疑者(40)で現行犯逮捕。もうひとりは仙台市青葉区みやぎ台在住、自称風俗店経営・田中康浩容疑者(50)で逮捕された。いずれも北海道外から函館に来ていたとみられ、典型的な「遠征型」の受け子犯行グループの構図が浮かぶ。
「だまされたふり作戦」とは
今回の逮捕の決め手は、被害者となりうる市民が警察と事前に連携して「だまされたふりをして犯人をおびき寄せ、現場で取り押さえる」という「だまされたふり作戦」だ。北海道警も積極的に推進しているこの手法は、受け子が現金などを受け取りに来た瞬間を狙って現行犯逮捕できるため、証拠確保の面でも非常に有効とされている。今回もこの作戦が功を奏し、2人を現場で取り押さえることに成功した。
「受け子」とは——特殊詐欺の構造
特殊詐欺は複数の役割分担で成り立っており、「受け子」はその末端を担う実行役だ。「架け子(電話でだます役)」が被害者を信じ込ませた後、「受け子」が実際に被害者宅へ出向き現金や荷物を受け取る。逮捕リスクが高いにもかかわらず、若者や生活困窮者がSNSで「高額バイト」と誘われて巻き込まれるケースが後を絶たない。
北海道内のSNS型投資・ロマンス詐欺被害額は2026年1〜2月だけで前年比2.5倍・5億7500万円(北海道新聞)にのぼっており、道内への遠征型犯行グループの活発化が深刻な問題となっている。
北海道民への注意喚起
函館では同じ3月18日に、40代女性がSNS型ロマンス詐欺で210万円の被害を受けたばかり。手口は多様化しており、電話・SNS・宅配業者を装った接触など、あらゆる入口から狙われている。「おかしいな」と感じたら即座に函館中央署または道警相談窓口(#9110)へ連絡を。

