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てんちむ裁判をわかりやすく|3.8億→0円の逆転勝訴と「溝口ブロック」発言の全経過

事件・社会

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2026年10月25日 更新|執筆:かめきち

2026年10月14日、東京高裁。一審の3億8457万円が取り消された。ただし判決はまだ確定していない。
2026年10月14日、東京高裁。一審の3億8457万円が取り消された。ただし判決はまだ確定していない。

結論から。てんちむ(橋本甜歌・32)は2026年10月14日、東京高裁で一審の3億8457万4504円という賠償命令をひっくり返した。支払いは0円。逆にメーカー側が約224万円を支払うよう命じられた。

そして10日後、彼女はYouTuber・ヒカルの動画で「元交際相手の溝口勇児氏をブロックしている」と明かした。裁判と恋愛の話が同じ週に並んだことで、検索が爆発している。

この記事は、何が争われたのか・なぜ0円になったのか・双方が何を言っているのかを、報道ベースで時系列に並べたものだ。SNSの反応も添えた。

30秒でわかる結論

  • 争い:豊胸を隠してナイトブラ「モテフィット」を宣伝した責任を、誰が負うか
  • 一審(2024年12月・東京地裁):てんちむに3億8457万4504円
  • 控訴審(2026年10月14日・東京高裁):全額取り消し・0円。メーカー側に約224万円の支払い命令
  • 理由:すでに約4億円を自腹で返金していた事実と、メーカー側の確認不足が重く見られた
  • 現在:メーカー側は「重大な法解釈の誤り」として最高裁への上告を検討。確定していない

そもそも何の裁判か

争っている相手は、ナイトブラ「モテフィット」の販売元であるYUIKU株式会社。てんちむは商品のプロデュースと宣伝を担っていた。

発端は2020年9月。てんちむが豊胸手術を受けていた事実を隠したまま、「バストアップ効果」をうたう商品を宣伝していたことを認めて謝罪したことにある。彼女は購入者への返金対応を表明し、実際に応じた。

ここからが複雑だ。2021年3月、てんちむは「返金費用として預けた金の一部が適切に使われていない」としてYUIKUを提訴。YUIKUは逆に、てんちむに損害賠償を求める反訴を起こした。原告と被告が入れ替わりながら、5年近く争う構図になった。

一審と控訴審で結論が真逆になった。争点は「誰が責任を負うか」だった。
一審と控訴審で結論が真逆になった。争点は「誰が責任を負うか」だった。

時系列で追う(2020→2026)

  • 2020年9月豊胸を隠したまま「モテフィット」を宣伝していたと認め、謝罪。購入者への返金対応を表明
  • 2021年3月てんちむがYUIKUを提訴(返金費用の使途をめぐり)。YUIKUも反訴
  • 2024年12月16日東京地裁がてんちむに3億8457万4504円の支払いを命じる。本人は「圧倒的敗訴」と表現
  • 2025年1月控訴。裁判は高等裁へ
  • 2026年10月14日東京高裁が一審を覆す。支払い0円、メーカー側に約224万円の支払い命令
  • 2026年10月15日YUIKUが公式サイトで見解。「当社の落ち度を認めたものではない」
  • 2026年10月24日までてんちむがヒカルの動画で溝口氏をブロックしていると発言

数字を並べると分かるが、一審と控訴審で結論が真逆になっている。これが今回の騒動の核心だ。

項目一審(2024/12)控訴審(2026/10)
てんちむの支払い3億8457万4504円0円
YUIKUの支払い—約224万円
裁判所東京地方裁判所東京高等裁判所
状態確定せず控訴上告検討中(未確定)

なぜ3.8億円が0円になったのか

控訴審が一審を覆した要因として、報道で挙がっているのは主に2つ。企業法務に詳しい弁護士の見立てを紹介する。

① すでに約4億円を自腹で返していた

てんちむは返金対応に約4億円を自己負担で投じていた。YUIKU側は、それとは別に3億8457万円を求めていた。裁判所は「すでに実損の補填が済んでいる状態で、さらに巨額を請求するのはメーカー側の過剰な利益になる」と判断した可能性が高い、という。

② メーカー側の確認不足

YUIKUは豊胸手術の事実を事前に確認していなかった。商品の根幹に関わる事実確認(デューデリジェンス)を怠った企業側の落ち度が、相殺の材料として重く見られた、と指摘されている。

ただし②については、YUIKUは真っ向から否定している。次の章でその言い分を正確に紹介する。

メーカー側の反論「落ち度は認めていない」

YUIKUは2026年10月15日、公式サイトで見解を発表した。要点は3つ。

YUIKUの主張内容
224万円の性質損害賠償でもペナルティでもない。未精算の返金原資の返還(不当利得でも不法行為でもない)
違法性の判断「当社側の違法性、契約違反、あるいは何らかの落ち度を認めたものでは一切ございません」
0円になった理由過去の販売利益と在庫損害などを相殺する「損益相殺」が適用されたため

「不法行為者の賠償責任を全免させる裁判所の判断には、法理上および審理手続上に重大な問題がある」YUIKU株式会社 公式サイト(2026年10月15日)

同社は、てんちむの行為について信義則上の説明義務違反に当たる不法行為と認定されたこと、約3億5185万円の在庫損害が発生したことも認められたと主張。損益相殺の適用や販売変動費の認定に「重大な法令解釈の誤り」があるとして、最高裁判所への上告・上告受理申し立てを視野に法的対応を検討している。

つまり、「てんちむ完全勝利」で決着したわけではない。ここは正確に押さえておきたい。

「仲違いしてるから、ブロックしてるのよ」。裁判とは別の場所で、人間関係の話が動いていた。
「仲違いしてるから、ブロックしてるのよ」。裁判とは別の場所で、人間関係の話が動いていた。

溝口勇児氏ブロック発言の中身

裁判の話が一段落した10月24日までに、てんちむはYouTuber・ヒカル(35)のチャンネルに出演。元交際相手で実業家の溝口勇児氏(41)について語った。

まず明かしたのは、「仲違いしてるから、ブロックしてるのよ」という事実。ただし逆転勝訴の報道後、親から連絡もあり、溝口氏のXを見に行ったという。

「本人のポストにも『いろいろお互い思うことはあるけれど、裁判は別だよね。おめでとう』って書いてくれていたから。モヤモヤしながらも、一応感謝のLINEを送ったのよ」ヒカルのYouTube動画での発言(スポーツニッポン報道より)

そして送ったLINEの文面が独特だ。

「あの節はいろいろありがとうございました」……最後に「でも、嫌なことをしてきたから嫌いだから!さいなら!返事いらない!」同上

感謝と侮辱を一つのメッセージに同居させた、と笑いながら語ったという。溝口氏の側も、てんちむがすでに約4億円を自腹で返金していた経緯に触れ、「メーカーにはざまぁみろと言いたくなる」と投稿していた。

SNSの反応

世論はきれいに割れている。「よく耐えた」という称賛と、「元はと言えば嘘をついたのが原因」という批判の両方が、同じだけ残っている。

立場主な声
擁護「4億自腹で返してさらに3.8億はおかしい」「企業がタレント個人に責任を押し付けるな」「ブラの借りはブラで返した」
批判「てんちむが嘘をついたのが一番の原因」「誰も得しない長い裁判だった」「勝訴しても信頼は戻らない」
本人「当時の私がファンの皆さまの信頼を裏切ったことは事実です」「未熟さは今でも深く反省しています」

本人が勝訴報告の中に反省を明記したのが、この件の評価を分けるポイントになっている。手放しで喜ぶのではなく、原因を認めた上で「それでも賠償責任は負わない」と主張した形だ。

現在のプロデュースはインナー(QQz)、毛糸(Amuyo)、カラコン(HARNE)の3本柱。モテフィットは過去の商品だ。
現在のプロデュースはインナー(QQz)、毛糸(Amuyo)、カラコン(HARNE)の3本柱。モテフィットは過去の商品だ。

てんちむの現在とプロデュース商品

訴訟と並行して、てんちむのビジネスは大きく動いている。現在展開している主なブランドは次の3つ。

ブランド内容
QQz(クイーンズ)ランジェリー/インナー。新作は5,588円(税込)帯。てんちむ自身がプロデュース
Amuyo(アムヨ)毛糸・編み物ブランド。原宿に実店舗、公式通販も展開
HARNE(ハルネ)カラコン。てんちむプロデュースモデルを展開

「モテフィット」は過去の商品で、現在は販売元との訴訟対象。だからこそ、今買うなら現行ブランドからというのが正直な線だ。

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裁判の経緯を一次情報で追うなら、本人のX投稿とYUIKUの公式発表が最短。まとめサイトより先に、この2つを読むのがおすすめだ。数字が細かいので、二次情報は往々にして丸められている。

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よくある質問

Q. てんちむの裁判はもう終わった?

終わっていない。控訴審で0円になったが、YUIKUが最高裁への上告・上告受理申し立てを視野に検討中と発表している。判決が確定するまで決着ではない。

Q. なぜ3億8457万4504円という半端な数字?

在庫損害や販売機会の損失など、複数の損害項目を積み上げた結果。一審が認定した額で、控訴審では損益相殺によって全額が取り消された。

Q. 「損益相殺」とは?

損害賠償を計算する際、被害者がすでに得た利益や補填分を差し引く法理。今回は過去の販売利益と在庫損害が相殺され、賠償額がゼロになったとYUIKUは説明している。

Q. 溝口勇児氏とはどういう関係?

元交際相手。現在は「仲違いしてブロックしている」とてんちむが明かした。ただし逆転勝訴を祝福する投稿には感謝のLINEを送ったという。

Q. モテフィットは今も買える?

訴訟対象になった商品で、購入は推奨しない。現行のプロデュース商品はQQz(インナー)、Amuyo(毛糸)、HARNE(カラコン)がある。

まとめ

この裁判は「てんちむが勝った」で終わる話ではない。個人が企業を相手に5年争い、一審の3.8億円をゼロにしたという事実と、判決はまだ確定していないという事実を、両方持っておく必要がある。

そして裁判の外側では、ブロックしていた元恋人に「ありがとう」と「嫌い」を同時に送るという、いかにも彼女らしい顛末があった。数字の話と人間の話が同じ週に並ぶのが、この件の面白さだ。

参考:YUIKU株式会社 公式発表/KAI-YOU(2026/10/14)/J-CASTニュース/スポーツニッポン(2026/10/16・YUIKU見解)/zakzak(溝口氏の投稿)/スポーツニッポン(ブロック発言)

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