“総額950万円のカタログギフト”が国会を揺らしている
何が起きたのか — 事件の全容
2026年2月、週刊文春のスクープが永田町に激震をもたらした。高市早苗首相(64)が、2月8日投開票の衆院選で当選した自民党議員全員(315人)に、1人あたり約3万円相当の近鉄百貨店カタログギフトを配布していたことが発覚。総額はなんと950万円相当。高市首相の弟で政策秘書の男性が、議員会館の各事務所をまわって直接手渡していたという。
総額=3万円×315人=950万円相当
熨斗には「お祝い 高市早苗」の文字。これが後の”ダブルスタンダード問題”の導火線になるとは、この時誰も想像していなかった——。
高市首相のX釈明投稿【全文】
2月24日夜10時過ぎ、高市首相はX(旧Twitter)に釈明投稿を公開した。
「衆議院総選挙後、自民党衆議院議員の全員宛に、今回の大変厳しい選挙を経て当選したことへの労いの気持ちも込め、今後の議員としての活動に役立てていただきたいと考え、奈良県第二選挙区支部(高市早苗支部長)として、品物を寄付させていただきました」
「議員としての活動に役立つものをと思いましたが、一人一人に適当な品物を選ぶ時間もなく、事務所での応接や会議、日常業務に使えるものなど、政治活動に役立つものを各議員のご判断で選んでいただこうと思い、カタログギフトを差し上げることとしました」
「数回に分けて夕食会を開催して欲しいとの要望もありましたが、施政方針演説の準備や答弁準備、今日の電話会談をはじめ外交日程まで考えると、それも困難でしたので、ささやかな品に致しました」
「もちろん、今回の支出には、政党交付金は一切使用することはありません」
「ささやかな品」が950万円。この一文が、SNSの火に油を注ぐことになる。
問題の核心 — 3つの矛盾
① 「支部のお金は私のお金じゃない」→「私の名前で贈り物」
昨年12月、奈良県第二選挙区支部への違法な企業献金が問題化した際、高市首相は「たまたま私が支部長だった。『高市早苗』への献金ではない」と答弁。ところが今回のカタログギフトには「衆議院議員 高市早苗」名の熨斗がついていた。共産党・山添政策委員長は即座にこのダブルスタンダードを国会で突いた。
② 石破前首相の”商品券問題”を繰り返した
石破前首相も過去に議員への商品券配布で批判を受けた経緯がある。「石破前首相の商品券問題を思い出し、気まずい思いだ」と自民党議員事務所の関係者自身が漏らすほど。
同じ轍を踏んだ現職総理、
というのが野党の主な攻め口だ。
③ 「法令上問題ない」は本当か
高市首相は参院代表質問でも「法令上問題ないと認識している」と繰り返したが、政治資金規正法では個人から政治家への金銭的寄付は原則禁止。今回は政治団体(支部)から政治家個人への贈り物という形をとっており、弁護士の紀藤正樹氏は「擁護の余地がある一方、グレーゾーンであることは間違いない」と私見を述べている。
世間・SNSの怒りの声まとめ
| タイプ | 代表的なコメント |
|---|---|
| 怒り系 | 「3万円がささやかって感覚が怖い」「国民の税金で政治やってる自覚ある?」 |
| 呆れ系 | 「石破さんの時に学ばなかったの?」「永田町の常識=国民の非常識」 |
| 皮肉系 | 「カタログギフトで選べる時間はあるのに、政策には時間が取れないんですね」 |
| 法律論系 | 「法令上OKでも国民感情的にNGだと理解できないの?」 |
| 擁護系(少数) | 「胡蝶蘭10万円はOKで3万円NG?ルール整備が先では」 |
ヤフーコメントでは批判的な意見が圧倒的多数を占め、Xでは「#カタログギフト」「#高市首相」がトレンド入り。”ささやかな品”というフレーズは瞬く間にネットスラングとして拡散した。
専門家・政界の声
中央大学の中北教授はこう指摘する。「自民党には気遣いを示す”贈り物文化”がある。ただ時代の流れとともに一般常識との乖離が目立ってきた。違法性はなくとも考え直す時期に来ている」。
石破前首相も直接コメントを求められ、「危機管理の観点からはやらない方が良かった。ただ、厳しい選挙を戦った同志に”お疲れさま”という慰労の気持ちを示したいというのが、総理大臣の本心だ」と語った。
この問題の本質
法律論の話は専門家に委ねるとして——問題の根っこは、永田町の「当たり前」と、国民の「当たり前」の間に横たわる深い溝だ。物価高で生活を切り詰める市民が増えている2026年に、「950万円はささやかな品」という感覚が総理の言葉として出てくる。それ自体が、この国の政治が抱える構造的な問題を露わにしている。
高市総理「ねぎらいの贈り物」— 俺の正直な感想
総理大臣が当選議員315人全員に、1人3万円のカタログギフトを配った。総額950万円。熨斗には「お祝い 高市早苗」の文字。
……ささやかな品、ね。
北海道の現場を飛び回りながら毎日働いてる俺からすると、正直、言葉が出ない。
Xに釈明を投稿した高市首相、その文章を読んで最初に感じたのは「言い訳が上手いな」だった。
「一人一人に品物を選ぶ時間がなかった」
「夕食会も外交日程で無理だった」
じゃあ、やらなきゃよかったんじゃないの?と。
しかもこれ、去年「支部への献金は私への献金じゃない」と国会答弁した、その同じ支部のお金で買ったギフトに「高市早苗」の熨斗をつけて配ってる。どっちなんだ、という話だよ。
石破さんも商品券問題で叩かれたのに、なぜ同じことをする。永田町では「古い慣習」らしいけど、その慣習がズレてるって話をみんなしてるんだよ。
「法令上問題ない」
そうかもしれない。でも国民が怒ってるのは法律の話じゃなくて、感覚のズレだ。
物価が上がって、光熱費も上がって、それでも現場で歯を食いしばって働いてる人間がたくさんいる中で、「950万円はささやかです」って顔して釈明できる神経。
政治家の”常識”と、俺たち現場の”常識”は、どうやら住んでる星が違うらしい。



