結論|「ロッテリア」の名前は、今日消えた
2026年2月16日、株式会社ロッテリアは社名を**「株式会社バーガー・ワン」**に変更した。
店舗ブランドとしてのロッテリアは3月末までに全店閉店し、すべて「ゼッテリア」に転換される。1972年の創業から54年。日本のハンバーガー文化を作ってきたブランドが、名実ともに姿を消す。
北海道にいると「あのロッテリア、いつの間にか看板変わってたな」と出張先で気づく程度だった。でも社名まで変わるとなると、話の重みが違う。
なぜ「バーガー・ワン」?──社名変更の3つの理由
理由① ロッテとの関係を完全に断つ
2023年2月、外食最大手のゼンショーホールディングス(すき家・はま寿司の親会社)が、ロッテホールディングスからロッテリアの全株式を取得した。
つまり、もうロッテとは無関係。なのに社名が「ロッテリア」のままでは、消費者も取引先も混乱する。ブランドの出自をクリアにする、当然の判断だ。
理由② 多ブランド展開への布石
読売新聞の報道によれば、社名変更の目的には「将来的な多ブランド展開」がある。
「バーガー・ワン」という社名は、特定の店舗ブランド名に紐づいていない。ゼッテリア以外のバーガーブランドを将来立ち上げても、社名を変える必要がない。ゼンショーは世界で約40ブランドを持つ企業。この柔軟性は本気だ。
理由③ バーガーキングに抜かれた現実
2025年、バーガーキングの国内店舗数がロッテリアを追い抜いた。しかもバーガーキングはゴールドマン・サックスに約800億円で買収され、2028年度に売上高1,200億円を目指すと公言している。
ゼンショーにとって「ロッテリア」のままダラダラ続けている場合じゃない。ブランドを刷新し、”ゼッテリア”として明確に差別化する必要があった。
ロッテリア → ゼッテリア、何が変わった?
「ゼッテリア」=ロッテリアの看板商品だった「絶品バーガー」+「カフェテリア」を組み合わせた造語。2023年9月に東京・田町で1号店がオープンし、じわじわ転換が進んでいた。
変わったこととして、まずメニュー構成が違う。ロッテリアの絶品バーガーは2種類だったのに対し、ゼッテリアは6種類に拡大。「絶品オレンジチキンバーガー」「絶品牛カルビチーズバーガー」などゼッテリア限定メニューが加わっている。スイーツも充実し、チョコチャンククッキーや宇治抹茶パイなど、バーガーチェーンらしからぬラインナップだ。
次に、素材の質が上がっている。同じ「絶品チーズバーガー」でも、パン・肉・ソースの中身が異なる。ゼンショーの巨大な食材調達網を活かして、原材料から見直されている。
そしてカフェテリア的な空間設計が意識されている。バーガーだけじゃなく”居場所”としての価値を狙っている。
消えるメニュー5品──食べ納めリスト
ロケットニュース24の実食レポートによれば、ゼッテリアに引き継がれない商品は以下の5つ。
絶品ベーコンチーズバーガー(580円)
ゼッテリアには絶品シリーズが4品あり、ベーコンを扱う商品が他にないため整理された模様。
チーズてりやきバーガー(480円)
ゼッテリアにはてりやきビーフ・てりやきチキンの2種があり、チーズ版は統合対象に。
トマト&レタスビーフバーガー(480円)
シンプルゆえに差別化ポイントが弱く、カット。
旨辛ビーフバーガー(480円)
季節限定で復活する可能性はあるかも。
リブサンドポーク(590円)
ロッテリアの象徴。ソフトフランスパンを使っていたため、パン形状の違いが引き継がない理由とみられる。ファンとしては一番つらい。
3月末までロッテリア既存店で食べられる。悔いのないように。
北海道のゼッテリア事情
道内の動きは早い。
2025年6月にサッポロファクトリー店が北海道1号店としてオープンし、以降イオン東札幌店、イオン札幌西町店(2026年1月29日オープン)と転換が進行中。2026年2月18日には西條名寄店、2月19日にはイオン札幌藻岩店が新たにオープン予定。
出張で道内を走り回る身としては、名寄にゼッテリアができるのはありがたい。道北の現場帰りにバーガーが食べられる選択肢が増えるのは、地味に大きい。
今後のメニュー予測──ゼンショーの”武器”から読む
ここからは個人的な予測。ゼンショーグループの強みを考えると、こういうメニューが来てもおかしくない。
すき家コラボの”牛丼バーガー”系
ゼンショー最大の武器は牛肉の調達力。牛カルビ系メニューのさらなる拡充は十分あり得る。すでに「絶品牛カルビチーズバーガー」があるので、この路線は鉄板。
はま寿司知見を活かした”魚系バーガー”
フィッシュバーガーの高品質化。はま寿司のネタ調達ルートを使えば、他チェーンにはできない鮮度の魚バーガーが作れる可能性がある。
カフェテリア路線の強化
「ゼッテリア」の名前にカフェテリアが入っている以上、スイーツ・ドリンクの拡充は続くはず。すでに宇治抹茶パイがあるあたり、”和スイーツ×バーガーショップ”という独自ポジションを狙っている匂いがする。
季節限定の”復活メニュー”
旨辛ビーフやリブサンドポークが期間限定で帰ってくる可能性。ファンの声が大きければ、ゼンショーは動く企業だと思う。
多ブランド展開
社名を「バーガー・ワン」にした最大の理由がこれ。ゼッテリアとは別の価格帯・コンセプトの新バーガーブランドが登場しても驚かない。
出張先でゼッテリアを楽しむなら
ゼッテリア公式サイト(店舗検索)
https://www.zetteria.jp/shop/
北海道の店舗は順次増えている。出張ルートに組み込むなら、公式の店舗情報を事前チェック。
車移動のお供に
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ドライブ中のスマホホルダー
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まとめ|名前は変わる。でも”あの味”の記憶は消えない
54年間、ロッテリアは日本中の街角にあった。出張先のショッピングモールで、駅前で、国道沿いで。リブサンドの甘じょっぱいBBQソースを車の中で頬張った記憶は、ブランドが消えても消えない。
ゼッテリアは「絶品」を看板に掲げ、バーガー・ワンは「多ブランドの未来」を背負って歩き出す。
Old name fades. New chapter begins.
でも、もし名寄のゼッテリアで「あれ、リブサンドポークってないんですか?」と聞いてしまったら
それは、ロッテリアがちゃんと愛されていた証拠だ。
参照・信頼情報
- 読売新聞「店舗名がすべて「ゼッテリア」になるロッテリア、社名も「バーガー・ワン」に変更」(2026/02/15):https://www.yomiuri.co.jp/economy/20260215-GYT1T00335/
- 日本経済新聞「ロッテリアが社名も変更、「バーガー・ワン」に」(2026/02/15):https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC138TX0T10C26A2000000/
- 東洋経済「ロッテリアを「ゼッテリア」に鞍替え」(2026/01/22):https://toyokeizai.net/articles/-/931175
- ロケットニュース24「ゼッテリアに引き継がれない5つの商品」(2026/01/30):https://rocketnews24.com/2026/01/30/2643177/
- ゼッテリア公式サイト:https://www.zetteria.jp/
- ゼンショーHD IRニュース「株式会社ロッテリアの株式取得に関するお知らせ」(2023年):https://www.zensho.co.jp/jp/ir/ir_news/2023/post_5612.html


