熊本の暑さはどのくらい危険?気温だけでなく「暑さ指数」を確認
暑さの危険度は、気温だけでは判断できません。湿度や日差しも含めた**暑さ指数(WBGT)**を確認することが重要です。
環境省の熊本地点では、2026年7月29日午前9時時点で暑さ指数は28.7(厳重警戒)。同日正午から午後3時にかけては、31~32の「危険」が予測されていました。
暑さ指数(WBGT)の目安
| 暑さ指数 | 危険度の目安 | 行動の目安 |
|---|---|---|
| 28以上31未満 | 厳重警戒 | 外出・作業は短時間にし、頻繁に休憩 |
| 31以上 | 危険 | 外出や運動は原則中止。涼しい場所へ移動 |
▶ 熊本の暑さ指数(WBGT)実況・予測を確認する|環境省
▶ 熱中症警戒アラートの発表状況を確認する|環境省
停電中は、暑さ指数が「危険」になる前に動くことがポイントです。
結論|エアコン・扇風機が使えないときは「自宅で耐えない」
停電で冷房が使えないとき、最優先は次の順番です。
命を守る3ステップ
- 冷房が使える場所へ移動する
- 首・脇の下・足の付け根を冷やす
- 水分をこまめに取る
環境省は、エアコンが使えない場合、涼しい場所への避難を勧めています。車内は短時間でも高温になりやすいため、避難先としてはできる限り避けてください。
「家の中だから大丈夫」は危険です。
窓を開けても風が弱い、湿度が高い、屋根や壁が熱を持っている場合、室温は下がりにくくなります。
扇風機・エアコンなしでできる暑さ対策
1. 濡れタオル+うちわで体を冷やす
水道水が使える場合は、濡らしたタオルを首・腕・脚に当て、うちわであおいでください。 水分が蒸発する際に体の熱が逃げやすくなります。
特に冷やしたい場所は以下です。
- 首の両側
- 脇の下
- 足の付け根
- 手のひら・足の裏
氷や保冷剤がある場合は、タオルで包んで使いましょう。凍った保冷剤を直接肌に当て続けると、低温やけどのおそれがあります。
水分は「のどが渇く前」に取る
のどが渇いていなくても、少しずつ水分を取ることが大切です。大量に汗をかいた場合は、経口補水液やスポーツドリンクも選択肢になります。
ただし、以下の場合は無理に飲ませないでください。
- 呼びかけへの反応が鈍い
- 意識がもうろうとしている
- 自力で飲めない
- 吐いている、または強い吐き気がある
このような場合は119番を検討し、救急車を待つ間に体を冷やします。
室内に熱をためない
冷房が止まった室内では、熱を増やさない工夫も必要です。
- 日差しが入る窓は、カーテン・すだれ・段ボールなどで覆う
- 日中は遮熱を優先し、夜間や早朝に風を通す
- 火を使う調理や、発熱する家電の使用を減らす
- 汗を吸いやすい、ゆったりした服に着替える
- 可能なら、1人にならず家族や近隣と連絡を取り合う
断水時は「飲料水」と「生活用水」を分ける
断水時は、給水所の水をまず飲料・調理用として優先してください。
水の使い分けの目安
| 用途 | 使う水 |
|---|---|
| 飲む・調理する | 給水所の飲料水、備蓄水 |
| 体を冷やす | 水道復旧後の水、浴槽の残り水など |
| トイレ | 生活用水、非常用トイレ |
浴槽の残り水や雨水は、原則として飲料には使いません。断水が長引く場合は、飲料水の節約にもつながる非常用トイレを活用しましょう。
熊本で涼める場所は?クーリングシェルターを確認
熊本市では、危険な暑さから身を守るため、クーリングシェルター(指定暑熱避難施設)を指定しています。
熊本市内では、2026年6月時点で210施設が案内されています。熊本県全体では、2026年6月24日時点で564カ所のクーリングシェルターが公表されています。
ただし、災害時は停電や施設被害により利用できない場合があります。出発前に、開館時間・利用可否・受入状況を確認してください。
クーリングシェルターの確認先
移動時の持ち物
- 飲み水
- タオル・冷感タオル
- スマートフォン
- モバイルバッテリー
- 常用薬・お薬手帳
- 身分証
- 母子手帳、必要な医療用品
早めの避難・相談を考えたい人
次に当てはまる人は、暑い自宅にとどまらず、家族・近所・自治体へ早めに相談しましょう。
- 65歳以上の高齢者
- 乳幼児・子ども
- 妊娠中の方
- 心臓・腎臓・糖尿病などの持病がある方
- 一人暮らしで見守りが少ない方
- 在宅医療機器を使用している方
- 発熱・下痢・嘔吐などで脱水が心配な方
自力で動けるうちに、涼しい場所へ移る。
これが、夏の災害時における熱中症対策の基本です。
熱中症が疑われるときの対応
次の症状があれば、熱中症を疑ってください。
- めまい、立ちくらみ、失神
- 頭痛、吐き気、嘔吐
- 強いだるさ、力が入らない
- 大量に汗をかく、または汗が出ない
- けいれん
- 体が非常に熱い
- 意識がもうろうとしている
- 呼びかけへの返答がおかしい
119番を優先する目安
呼びかけに応じない、意識がおかしい、自力で水分を飲めない場合は、ためらわず119番してください。
救急車を待つ間は、涼しい場所へ移し、衣服を緩めて、首・脇の下・足の付け根を冷やします。
救急車を呼ぶか迷うときは、熊本県救急安心センターを利用できます。
- #7119:救急車を呼ぶか、受診すべきか迷うときの相談窓口
- 119:意識障害やけいれんなど、緊急性が高いとき
▶ 熊本県救急安心センター「#7119」
▶ 環境省:エアコンが使用できないときの熱中症対策
SNSで情報を見るときの注意点
SNSでは、「暑い中での停電・断水が心配」「給水所や営業店舗を知りたい」といった現地の声が投稿されます。近隣の状況を把握する手段として役立つ一方、古い投稿や誤った情報も混ざるため注意が必要です。
給水所、避難所、停電復旧、店舗営業の情報は、投稿を見つけた後に必ず公式情報で確認してください。
災害時の暑さ対策チェックリスト
今すぐ確認すること
- 熊本の暑さ指数(WBGT)と熱中症警戒アラート
- 飲料水と非常用トイレの残量
- 冷房が使える避難先・クーリングシェルター
- 高齢者・子ども・持病がある家族の体調
- モバイルバッテリーの充電
- 自治体の断水・停電・避難情報
体調が悪いとき
- 涼しい場所へ移動する
- 首・脇の下・足の付け根を冷やす
- 自力で飲めるなら水分を取る
- 意識がおかしい、自力で飲めない場合は119番
まとめ
停電・断水の夏に最も警戒したい二次災害のひとつが、熱中症です。
冷房が使えない場合は、我慢せず涼しい場所へ移動すること。
そして、水分補給、体の冷却、周囲の見守りを早めに行ってください。
特に高齢者、子ども、持病がある方は重症化しやすいため、家族や近所が声をかけ合うことが命を守る行動につながります。

