ドジャースの大谷翔平選手が、ポストシーズンで明らかに苦しんでいます。NLDS最初の2試合は8打数2安打。本塁打は8月18日を最後に消えたままで、以降20試合で打点はわずか1です(MLB公式)。なぜ今、不振なのか。原因は整理できています。
不振の原因は「故障のかばい×実戦不足」
チームと本人の発言、公式データを合わせると、原因は3つに集約されます。
① 長引く故障の“無意識のかばい”
異変は6月11日頃の左膝の違和感から始まり、7月上旬に右上腕二頭筋の張りが重なり、投手は7月3日の登板を回避。9月に15日間のIL入りを経て復帰しましたが、9月はわずか8試合の出場にとどまりました(MLB公式)。ロバーツ監督は「数カ月抱えてきた負傷を、無意識にかばっている可能性」と指摘しています。
② 実戦感覚の欠落
ポストシーズン前の1カ月で打席はわずか36。9月の打率は.200。開幕からフル稼働できないまま突入したポストシーズンで、実戦のリズムを取り戻す途中段階にある、というのが監督の見方です。
③ ボール球への手出しが急増
数字が示す異変はここにあります。
| 指標 | レギュラーシーズン | NLDS | 意味 |
|---|---|---|---|
| 初球スイング率 | 36.7% | 62.5% | 焦りから早打ちに |
| チェイス率(ボール球へ振る) | 30% | 42.9% | 相手の狙い通り |
| ストライクゾーン投入率(対大谷) | ― | 38.2% | 相手はゾーン外に攻め続ける |
相手ブレーブスは本調子でない大谷にゾーン外だけを投げ続ける作戦を貫き、20スイング中9度の空振り。通常なら左腕のシンカー・カットボールは打率.391の得意球なのに、長打を求める焦りが手出しを増やしている構図です。
チームの対応は「5番起用」→即座に4番復帰
監督は第3戦で大谷を5番に下げる異例の決断(2020年9月以来)。「長打を打たなければという責任感が影響している」と明かしましたが、その後は4番へ復帰し「ショウヘイの力が必要になる」と起用継続を明言しています。仲間の憂慮も本物で、ベッツは「見ていて本当につらい。僕たちには彼が必要なんだ」と声を絞りました(中国スポーツ系報道)。
それでも復活の前例がある
GMは「身体的に素晴らしい状態」、本人も「かなり良くなっている。スイングもスムーズになっている」と語り、ルーティンを変更して異例の屋外打撃練習に取り組むなど、兆しは出ています(MLB公式)。
そして忘れてはいけないのが、昨年のポストシーズンです。地区シリーズ4試合+優勝決定シリーズ3試合で29打数3安打・打率.103と沈んだ大谷が、優勝決定シリーズ第4戦で3本塁打+6回無失点10奪三振という歴史的な一夜を演じ、不振を振り払って優勝しました。今年は投球なし・打者専念という条件の違いはあるものの、「復活の型」をチームは知っています。
正直に言えば、今季は故障の影響が残るままの復帰だったぶん、昨年ほどの劇的な一発は難しい。それでも「ゾーンを見極めて打席を積む」原理に戻るだけなら、不振の出口は意外と近い。野球の打撃理論を知りたい方には、Amazonで打撃・フォーム改善の教本を探すのが近道です。プロのスイング理論を知ると、大谷の「焦り」が数字で見えるようになります。
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ネットの声は?
Xでは「5番起用がまさかの決断」「それでも昨年のNLCS復活劇を知っているから諦められない」という声が広がり、監督の打順変更経緯を伝える投稿は大きく拡散されました(Threads投稿)。「身体には限界がある。二刀流の維持も限界に近い」という憂慮系の投稿も目立ち、「諦めない」と「心配する」の二極に分かれているのが現在地です。
まとめ
不振の正体は、故障をかばう癖+実戦不足+ボール球への手出し。対策の型は揃っていて、あとはゾーンを捨てた投げ合いに耐えられるかどうか。昨年の復活劇を知るチームなら、次の1打席に期待する価値は十分あります。

