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AIサイバー攻撃とは?急増する手口と対策5選

AI・テクノロジー

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AIを悪用したフィッシングやランサムウェアから中小企業のパソコンを守るセキュリティイメージ

AIは仕事を速くする一方、攻撃者の手も速くします。

文章の癖や不自然な日本語だけで詐欺を見抜く時代は、終わりつつあります。大切なのは「怪しい文章を探す」より、「だまされても突破されない仕組み」を作ることです。

AIサイバー攻撃とは

AIサイバー攻撃とは、生成AIなどを使って、調査・詐欺文面の作成・偽サイト制作・不正プログラム開発などを効率化する攻撃です。

Googleの脅威分析チームは、攻撃者がAIを次の用途に利用していると報告しています。

  • 標的となる企業や人物の調査
  • 自然で本物らしいフィッシング文面の作成
  • マルウェア開発の補助
  • AIモデルの情報を盗むモデル抽出

ただし、AIが魔法のようにすべてを自動攻撃するわけではありません。現状は、従来型の攻撃を速く、安く、巧妙にする道具として使われるケースが中心です。

国内でも脅威が拡大

IPAの「情報セキュリティ10大脅威」では、組織向け脅威の第3位に「AIの利用をめぐるサイバーリスク」が初めて選ばれました。

警察庁によると、国内では次の被害が確認されています。

国内の状況件数・被害
フィッシング報告245万4,297件
ネットバンキング不正送金4,747件
不正送金被害約103億9,700万円
ランサムウェア被害報告226件

ネットバンキング不正送金の手口は、約9割がフィッシングでした。

「うちは小さな会社だから狙われない」は危険です。ランサムウェア被害企業・団体のうち、約6割を中小企業が占めています。

主な手口

1.AIフィッシング

取引先、銀行、宅配会社、経営者などを装い、偽サイトへ誘導します。

AIによって自然な日本語を作れるため、誤字や不自然な表現だけでは判断できません。

2.ディープフェイク詐欺

AIで作った音声や映像を使い、上司や家族になりすまして送金を要求します。

「声が本人だから本物」とは限らない時代です。

3.ランサムウェア

パソコンやサーバー内のデータを暗号化し、復旧と引き換えに金銭を要求します。

見積書、顧客情報、工事写真、請求データが止まれば、現場も経営も止まります。

4.生成AIからの情報漏えい

未公開の見積書、顧客名、図面、パスワードなどを生成AIへ入力すると、利用条件や設定によっては情報漏えいにつながる可能性があります。

IPAも、クラウドAIへ営業秘密を入力しないよう注意を促しています。

今すぐできる対策5選

① パスキーを使う

対応サービスでは、SMS認証よりもパスキーや生体認証を優先しましょう。

さらに強く守りたい場合は、FIDO2対応のセキュリティキーも選択肢です。

※利用する端末・サービスへの対応状況を購入前に確認してください。

② URLからログインしない

メールやSMSにあるリンクは開かず、公式アプリや登録済みブックマークからアクセスします。

急がせる連絡ほど、一度止まる。それが最強の防波堤です。

③ バックアップを分離する

工事写真、会計データ、顧客情報は、クラウドだけに依存せず外付けSSDなどにも保存します。

バックアップ後はパソコンから取り外し、ランサムウェアの巻き込みを防ぎましょう。

④ 更新を後回しにしない

Windows、スマホ、ルーター、NAS、業務ソフトを最新版に保ちます。

使っていないアカウントや遠隔接続機能は停止してください。

⑤ 社内ルールを決める

最低限、次の3点を共有します。

  • AIへ顧客情報・見積書・図面を入力しない
  • 振込先変更は電話など別経路で確認する
  • 怪しいメールは削除前に責任者へ報告する

SNSで目立つ声

Xでは、AI悪用について次のような不安や指摘が見られます。

  • 「日本語が自然なフィッシングは見抜きにくい」
  • 「フェイク音声や動画による詐欺が怖い」
  • 「怪しいURLより、本物らしい業務依頼が危険」
  • 「AIエージェント自体も誘導される可能性がある」

セキュリティ情報を発信する投稿でも、精巧なフィッシングや「それらしい業務依頼」への警戒が呼びかけられています。

※SNS上の個人投稿を要約したもので、社会全体の意見を示すものではありません。

被害に気づいたら

次の順番で動きましょう。

  1. パソコンをネットワークから切り離す
  2. 別の安全な端末からパスワードを変更する
  3. 銀行・カード会社へ連絡する
  4. メールや画面を証拠として保存する
  5. 警察や専門業者へ相談する

北海道でも、警察庁のサイバー事案オンライン相談窓口から相談先を選択できます。緊急時は110番、警察相談は「#9110」です。

よくある質問

AIサイバー攻撃は個人にも関係ありますか?

はい。フィッシング、偽警告、アカウント乗っ取り、投資詐欺など、個人を狙う攻撃にもAIが使われます。

ウイルス対策ソフトだけで防げますか?

十分ではありません。更新、多要素認証、バックアップ、送金確認ルールを組み合わせる必要があります。

怪しいメールの文章をAIに判定させてもよいですか?

本文に個人情報や機密情報が含まれる場合は、そのまま入力しないでください。送信元アドレスやURLも、公式サイトから別途確認しましょう。

まとめ

AIサイバー攻撃は、遠い世界の話ではありません。

狙われるのは大企業だけではなく、取引先とのメール、請求書、工事写真、会計データを扱う小さな事業者も同じです。

パスキー・分離バックアップ・別経路確認。まずは、この3つから始めてください。

AIが攻撃を速くするなら、守る側も仕組みで先回りする。未来の安全は、今日のひと手間から始まります。

参考資料

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